両生類丸山湿原セミナー
「両生類の現状~丸山湿原に学ぶ」(午前)
両生類卵塊・卵のう数調査(午後)
講師 田口勇輝 氏
NPO法人 日本ハンザキ研究所理事(10 年連続講師)
湿原セミナーは、田口先生をお招きし10年連続の講義・調査です
この10年に田口先生はオオサンショウウオの
世界的研究家へと進化されました
丸山には、オオサンショウウオはいませんが
カスミサンショウウオがいます
また、アカガエル類も多数生息
具体的な事例や
10年間のデータをもとに
両生類の現状を講義していただきました
参加者は午前・午後合わせて23名
大勢の方が午後の調査にも参加されました
配布された資料
シュレーゲルアオガエル 後姿がセクシー
第1湿原の調査風景
かなりたくさんのカスミサンショウウオと
ニホンアカガエルの卵が見つかっているようです
一昨年は卵の数が0ということがありました
その理由は今だわかりませんが
昨年・今年と卵を確認
環境は維持されていると判断されました
これは第3湿原で見つけたカスミサンショウウオの卵のう
2対ついていました(未授精卵もいくつか見られます)
2週間ぐらいたったものかと思われます
第1湿原で見つかったニホンアカガエル
この時期に産卵活動を行い
また春眠に入ります
目のすぐ後ろから直線的にある筋
ヤマアカガエルと見分ける同定ポイントです
お腹には模様がありません
これも同定ポイントです
この子は赤いお腹でしたが、通常は真っ白です
わざとらしく卵塊とセットで撮影しました
水の流れで運ばれたシルトをかぶって、茶色に見えます
ほぼ生みたての卵塊
こんなに透明です
現地であった小学生親子
生き物大好き少年でした
しかもなかなかマニアック
急きょ合同調査
小学生のいる溝で、見つけたカスミサンショウウオの卵のう
集合体のように6対の卵のうが
かたっまって産み付けられていました
通常より水深は深いですが
よほど条件がよかったのでしょう
その時
ナガレホトケドジョウがいるとの声
ホトケドジョウを保全する会所属の参加者からの声
見るとひげを生やした魚のような、ドジョウのような物が泳ぐ
小学生も間違いないと太鼓判
今まで私たちは見たことがありません
写真に撮れなかったのが残念
本来の調査目的ではありませんので、次回以降の課題としました
最後に両生類の特徴
前足指が4本(後ろ足は5本)サインで記念撮影
1日ご苦労様でした
また、10年続けて来ていただいた田口先生に感謝申し上げます
(広島からお越しいただいています)
おっと
今回の調査結果まとめて発表
カスミサンショウウオ卵のう数・・・20対
ニホンアカガエル卵塊・・・16個
首の切れたカスミサンショウウオ(フレッシュ)死体・・・1匹
ニホンアカガエル成体・・・1匹
ナガレホトケドジョウ(未同定)・・・1匹
以上ありがとうございました!
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