2016年10月31日月曜日

第3湿原ににセンブリが!思い出したようにすいません。

    夏、ササ刈りをした第2湿原。センブリが多数開花!

夏命がけでササ刈りした第3湿原そこには何とセンブリが!
(第3湿原上の木道、山側 10月22日撮影)
 
第3湿原上木道から下を見たところ。
(10月22日撮影)
 

ホソバリンドウ 旧道山際  リンドウは意外に少ない。
10月22日撮影)
 
 夏苦労して刈り取った笹。
 さすが夏場の刈り取りはダメージを与えるらしく、この時期でもほとんど何も生えていない。
 
 そんな中、よく見ると花が。
 センブリだ。
 
 センブリはリンドウ科の2年草。よく見ると、つぼみはリンドウとよく似ているような気もする。
 (2年草変な言葉でしょう?調べて!)
 
 日当たりのよい、やや湿り気のある草地に生える。薬草(胃腸薬)としても有名。本来は、全草を乾かし振り出してお茶にする。
 
苦い
 
 千回振り出しても苦いから「千振」だとか。しかし、千回振り出した人がいたかどうかは不明。
 
 生でも葉をつまんで食べてみると、口中が苦くなる。たった1枚(1㎝×3mm程度)で1時間ぐらい味が残る。
 気合を入れるときに食べる人がいる。確かに気付け薬にもなるような味。
 
  湿原の整備をしたつもりが、草原の整備に。
 ちょっと苦い思いです。センブリだからか?
 
 胃腸薬としてばかりが有名だが、センブリの成分には抗炎症効果があり育毛剤や育毛シャンプーにも用いられているそうだ。驚きです。頭に塗り付けようかしら!
 私はまだ何とか大丈夫ですが・・・?
 
 草刈りを続けるとセンブリ畑になると思います。
 しましょか?センブリ湿原に!
 

2016年10月23日日曜日

宝塚市PTA協議会様 ご来場 10月23日

宝塚市PTA協議会の皆さんが、

湿原見学にこられました。

西谷の森公園「森祭り」と丸山湿原見学。

何と素晴らしい組み合わせでしょう。

さすが宝塚と思いました。

祭りの名前が間違っていると指摘在り、訂正いたしました。申し訳ありません。(10月31日)

PTA協議会のみなさんを待つ間、
駐車場のヤマトアザミを覗いてみると。
オオカマキリがお食事中。
近づいてもピクリともしません。
さすが旦那を食ってしまう肝っ玉!
 
餌食になったのはミツバチ。花粉をいっぱいつけています。
しかもまだ元気。
にもかかわらず、オオカマキリは片手にミツバチ。
もう一つの手(鎌)を余裕でナメナメしていました。
みなしごハッチを思い出すのは年のせいでしょうか?
 
PTA協議会の皆さんは、総勢約40人。
親子での参加です。
案内は3人を予定していたのですが、急な事情があり2人に。
20人1グループ。
かなり厳しいガイドとなりました。申し訳ありません。
 
ウメバチソウがたくさん咲いていましたが、
第1湿原からはよく見えません。
しかし、広さは実感していただきました。
ウメバチソウの観察は、第3湿原でばっちり。
 

時間も短く、十分な説明もできませんでしたが、
季節の良いときにまたお越しください。
お待ちしております。
 
しかし、お話しをしていて感じたことですが、「県天然記念物」としての認知度がとても低いと感じました。
もっとアピールをしなければ。
まずは関心を持ってもらうことですね。
 
もう一つ。
障がい(身体障がい)のある人が少しでも、
湿原を感じる方法を考えてはと思いました。
駐車場で待つだけだった人ごめんなさいね。
 

2016年10月22日土曜日

10月21日小学校3年生環境学習 生徒が見つけた宝石 卵?虫こぶ(虫えい)です!

卵見つけた!何の卵? 小学生3年生の質問にたじたじ!

卵のようだが卵ではないような・・・虫こぶ(虫えい)か? 

 虫こぶと言えば
エゴノネコノアシ・コナラメイガフシ・コナラメリンゴフシ
がよく知るところだが(あまり知らないか?)。
 
 
たいがいはあまり美しいとは言えない。ところがこれは美しい。
昆虫の産みたての卵と考えるのが自然。
しかしよくぞ見つけた小3生!未来のファーブルに拍手!

 
その場では小学生に、明確な答えは言えなかったらしい。当然です。しかし!これを虫こぶではないかと考えたガイドさん。
素晴らしい。
 
画像で調べてみたところ、
ナラハヒラタマルタマフシと同定しました。
 
そもそも、虫こぶ(虫えい)とは?
ハチやダニなどの昆虫が葉に卵を産み付けると、
なぜか植え付けられた木がその虫の幼虫のためにベッドを作ってやるという摩訶不思議な現象です。
何か木にメリットがあるのでしょうか?
害をその部分だけで食い止める?リンパ腺のような働きか?
想像は膨らみます。
 
名前にはルールがあって、最初に産み付けられた植物と場所。次に形状そして最後にフシをつけるそうな。
 
今回の虫こぶの場合は、コナラですが、ナラの葉+ヒラタ(最初は平だそうです)+丸い玉+フシとなるようです。
あーしんど。これは覚えやすそうで覚えられない。
 
間もなく玉のまま落下して、来年の春成虫になるそうな。
この昆虫の名は!なんと!
 
ナラハヒラタマルタマバチ
 
虫こぶの名前が先につき、
後からハチに名前がついた気がします。
 
タマバチ・ナラタマバチ族 の一種だそうで、
どんなハチなのかよくわかりません。とても小さなハチ。
 
 
 
 
ツルニンジンは終わり種へと・・・
 
 
 
ヤブムラサキの実
 
小学生の活動画像はありませんあしからず。
手が足りなかったみたいです。ご苦労様でした。
 
(丸山第2湿原これだけ10月22日撮影) 
ウメバチソウ最盛期を迎えております。
 

2016年10月20日木曜日

野菜高騰 米にもこんなことが!

これどういうことか分かりますか?

実は9月の末に刈り取ったもち米です。(刈り取り前)

倒伏状態で気温が高く、
雨が続くと稲の状態のままで根をだし発芽します。

発芽粒(ハツガリュウ)と呼ばれ、品質の低下と言われます。
発芽米は高いのに発芽粒はアウトです。
 
 
 今まで、刈り取り時期が遅れた米でこのようなことはありましたが、適期でこんなことは初めてです。
 
 本日10月19日も大変暑かったですが、やはり温暖化の影響は確実にやってきていると実感します。
 野菜高騰も長雨のせい。しかも高温、当然ではないでしょうか。
 
 パリ協定批准できてない日本情けないです。京都議定書の産みの苦しみを忘れたか?
 
 ちょっと政治的になりました。ごめんなさい。しかし、温暖化は本当に待ったなしでではないでしょうか?
 
 

2016年10月15日土曜日

虻蜂取らず?

どちらがハチでどちらがアブ?2枚ずつ並べました。

(玉瀬地内10月10日撮影)

 にっくきセイタカアワダチソウにとまった昆虫。ハチ?
 
 
キセルアザミにとまったハチ?
 
 
 こう見ると、さすが観賞用に移入されただけあって、セイタカアワダチソウも美しい。飾り花にしても不思議ではない。蜜も豊富ハチ?


 キセルアザミ(マアザミ)にはどれほどの蜜が?アブ?
 
 
実はこちらがアブ。オオハナアブ。
マルハナバチにそっくり。
 
 

そしてこちらがハチ。トラマルハナバチ。
 
 マルハナバチの仲間はよく見かける。しかし、マルハナバチと思っているのが実はアブということがしばしばある。
 「虻蜂取らず」ということわざがあるが、実はアブとハチは仲間ではない。アブはハエの仲間。ハチはアリに近い。
 
 見分け方は?
 最も見分けやすいのは翅(ハネ)。普通昆虫は4枚の翅(ハネ)を持つが、ハエ(アブ)の仲間は2枚。後ろの翅が退化して痕跡があるのみ。ハチには当然4枚の翅がある。
 
 もっとわかりやすい見分け方は、刺すか刺さないか。ためしてみる?(絶対やめましょう!)
 
 目も違う。大きいのがアブ。触角が長いのがハチ。これは比較しないと分かりづらい。
 
 なぜこんなに似ているのだろうか?ハチに擬態して身を守っているらしい。どれぐらいの時間でこのように、マネができるのだろうか?DNAに組み込むのにかかる時間。考えただけでおかしくなる。他にも同じような昆虫は多い。クロアゲハとジャコウアゲハなど・・・。これは仲間だが。
 
 比較的昆虫類はこの適応が早いというが早いといってもどの位の時間なのだろうか?

2016年10月10日月曜日

10月8日 定例活動!忙しくてごめんなさい!!

この季節は何かと皆さん忙しい。4名の参加。

皆さんそれぞれで頑張ってください!

(私ももち米の籾摺りで行けませんでした。)

巡回、ナラ枯れ確認他。

スイラン

 イナカギク

ツルニンジン
謎の目印
ミミズの整列ではなく、なぞ!整列!
 
 すいません私が行って見てきた訳ではありませんが、見てきたように書きます。
 湿原エントランスの駐車場横フェンスに、ツルニンジンが花をつけていました。
 このフェンスの下は、夏に会員が除草。日当たりがよくなったのか、はたまた、たまたまツルニンジンにとって好条件となったのか見事に開花。この場所では初見です。草刈り機ではなく、手刈りが功を奏しているのかもしれません。
 効率ばかりを追うと大切なものを失うという教えかも。
 
 湿原までの道に、今年は例年より多いツルニンジンを観察できます。これに観察しやすいようにか、目印(モール)が8本も。気持ちはわかる気がしますが、やはりふさわしくないということで取り除きました。
 必要と考えた方には申し訳ありませんがもう少し考えていただきたく思います。
 
 イナカギクも花盛り「ヤマシロギク」ともいうが、「シラヤマギク」とどうしても名前を間違えるのでイナカギクで覚えましょう。イナカギクは「丸山」の植物目録には未記載です。なぜなんだ!
 
 最後に、湿生植物スイラン。ランと名前がついているが、キク科スイラン属の多年草。どこにでもある花と思われていたが、減少が著しく12の府県でRDB指定されている。
 水田わきでもよく見られるが、圃場整備が進んだことにより、乾田化され「湿地」がどんどん減り、生息環境が保たれなくなっている。
 やはり効率ばかりを追うと大切なものを失うと自然が教えてくれているような気がします。今大切なものは何なんでしょうね。

2016年10月4日火曜日

9月25日のつづき!

ウメバチソウ 開花 1日目 飾り雄しべに注目!
 


ミヤマガマズミの実 野鳥の好物

 


ウメモドキの実 野鳥の好物

 

クロマルエンマコガネ
 
コウヤボウキの蜜を吸うキンケハラナガツチバチ?
 
遅くなりましたが、9月末の活動で観察できた植物と昆虫です。
 湿原までの道はきのこの山。枯れかけたキノコには、腐ったものや、糞が大好きな甲虫クロマルエンマコガネが。センチコガネと同じ糞虫。よく見るとかっこいい。
 センチコガネは、糞の中によくいるが、美しい。
 
 キンケハラナガツチバチ?は普通にいるはずなのになかなか気づかない。アシナガバチとよく似ているが、土の中に巣を作る。だからツチバチ。幼虫は土中の甲虫の幼虫を食べるらしい。(親が運ぶ?)
 ということは、糞虫の幼虫はこの蜂のエサということに。うーん世界はワンダーランドだ!
 すいません、寄生蜂でした。コガネムシの幼虫に卵を産み付けるようです。(10月5日訂正)だから、巣を作りません。土の中の幼虫を探すのか?すげー!
 
 赤いミヤマガマズミの実や、ウメモドキの実は鳥のエサに。これも植物の戦略。赤く目立つことによって鳥に見つけられる。そして種のみ糞とともにばらまかれる。(もっと複雑な仕掛けもあるそうな・・・)
 
 ウメバチソウは、雄しべに見えて雄しべではない飾り雄しべがたくさん。しかも美しくよく目立つ。
 キキョウの時に説明した雄しべ先熟の達人。雄しべは1日1本づつ広がる。5本の雄しべを持つ。この不思議は次回に。